毎月払っている保険料のうち、どれくらいが保険会社の経費や利益になっているか、考えたことはありますか?
本書の著者・後田亨(元保険営業マン)さんは、「保険料の4割超が会社の経費や利益になっている」と主張しています。この記事で紹介する『この保険、解約してもいいですか?』は、そんな著者の視点から保険との付き合い方を考えるキッカケになる一冊です。【保険会社の専用口座に10万円入金すると、4万円超の管理費が引かれる】と想像してみると、なるべくなら利用を避けたほうが無難だと言えるでしょう。
「保険に入りすぎている気がするけれど、誰に相談すればいいのか分からない・・・」そんなモヤモヤを抱えている方、必見です^^
『この保険、解約してもいいですか?』はどんな本か

本書は保険に入りすぎている夫婦(五十嵐夫婦)の疑問に答える形で進みます。保険商品の仕組みや業界の内情を、対話形式で解説していく実用書です。
著者が実際の相談者とやり取りした内容を再現しており、図解も多く使われています。短時間で読めることを意識した作りです。また、年齢や家族構成を問わず使える考え方を示しています。
扱われる質問の例として、次のようなものが挙げられています。
- 「医療保険」は本当に必要か?
- がん家系だと、「がん保険」に入る必要はあるのか?
- 自営業者は「就業不能保険」に入るべきか?
- 子どもの「学資保険」はどうか?
- 老後に向けて、保険と投資のどちらを選ぶか?
- 「掛け捨て」は損ではないのか?
- 保険の提案の断り方や解約の方法を知りたい。
- 「外貨建て保険」はおすすめと聞いたが、本当のところはどうなのか?
それぞれに著者がどう答えるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。
本書の読みどころ・ポイント

入る保険は基本的に1種類
著者は、入るべき保険は基本的に1種類だと述べています。それは、自立していない子供がいる世帯主の死亡に備える保険(死亡保障)です。さらに、単身者や子育てを終えた年代には、民間保険は基本的に不要という立場をとっており、医療保険や貯蓄型保険にも批判的です。
保険をいくつも掛け持ちしている人にとっては、かなり思い切った主張に聞こえるかもしれません。
保険は「仕方なく入るもの」
保険は「仕方なく入るもの」であり、資産形成の手段ではないと考えています。また、「保険会社の経費・利益の分だけ加入者は損をする」というのが著者の見方です。
冒頭で触れた「保険料の4割超」という主張も、こうした考え方の延長にあります。
対話形式と図解という読みやすさ
内容面とは別に、形式にも特徴があります。対話形式で進むので、保険の専門用語に不慣れでも読みやすいです。図解も多く、短時間で読めるよう工夫されています。
具体的な保険商品の解説
著者が考える検討に値する保険商品の解説もあります。
【死亡保険】
・FWD生命「FWD収入保障」
・アクサダイレクト生命「収入保障2」
【医療保険・がん保険】
・都道府県民共済「入院保障2型」
【就業不能保険】
・アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの働けないときの安心」
※上記の保険商品は2023年10月23日時点での情報です。商品名が変更になっている場合もあります。
おすすめの読者層

次のような方に、本書をおすすめします。
- 保険料の負担が重いと感じている方
- 医療保険、がん保険、学資保険に入ろうか迷っている方
- 保険の仕組みを手早く分かりやすく知りたい方
書誌情報・著者(後田亨)

書誌情報
- 書名:この保険、解約してもいいですか?
- 著者:後田亨(うしろだ とおる)
- 発売日:2023年10月
- 価格:単行本 1,760円(税込)
電子書籍 1,584円(税込)
※Amazon価格 - ページ数:184ページ
著者・後田亨さんについて
後田さんは元保険営業マンで、保険業界に約15年在籍し、2012年に独立。独立後は執筆・講演・有料相談など、幅広く活躍されています。
著者公式サイトの著書一覧には、『生命保険の「罠」』『がん保険を疑え!』『生命保険は「入るほど損」?!』などが並んでおり、保険のあり方についてのテーマで発信されています。
本書を読んでみての感想

本屋で書籍を手に取り、パラパラめくったときに目に入ったのが、現役世代が入る「死亡保険」と「医療保険」の違いについての”図解”でした。そのページには、死亡保険は保険に向き、医療保険は保険に向かないと書いてあり、当時、医療保険に入ろうか悩んでいた私は衝撃を受けました。
医療保険にせよ、貯蓄型保険にせよ、学資保険にせよ、一般的な保険には入るのがあたりまえと漠然に思っており、「入るべき保険は基本的に1種類!死亡保障のみ!」との著者の主張には当初半信半疑でした。
しかし、読み進めてみると、それら保険は不要である理由を数字と根拠、対話形式と図解でわかりやすく示し、私自身腑に落ちる内容(入るべき保険は1種類(死亡保障のみ)で問題ない)でした。
まとめ:後田亨『この保険、解約してもいいですか?』

『この保険、解約してもいいですか?』は、元保険営業マンの後田亨さんが、「入るべき保険は基本的に1種類」といった立場から保険との付き合い方を語る、対話形式の実用書です。
保険を契約しようか迷ったら、判断材料の一つとして読んでいただき、ご自身の契約内容と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
※ この記事はあくまで書籍の紹介です。保険の加入や解約をおすすめするものではありません。
※ 本記事の内容は2026年10月22日時点の情報です。